若い夫婦に子どもが生まれ
小さな子どもの成長に合わせて住まいを設け、成長を見守り
子は成人。独立のために住まいを離れ、夫婦は二人の生活に戻り
若かった夫婦も生涯を終える時期が訪れ
そして住まいの役割は終わりを告げる。
住まいの形としてはよくある歴史です。
そんなよくある歴史に新たなストーリーを作ったご家族にお話しを伺ってきました。
リフォーム前
二階建ての一軒家にご主人のご両親が2人でお住まいでした。
ご主人にとっては、かつてご自身が小さい頃に育った住まい。
1階部分についてはご両親が快適に暮らせるよう、5年前にトヨタホームリフォームでリフォームをしていただいており、今回はその時手を加えていなかった2階部分をご夫婦の新たな住まいとするために二世帯住宅へのリフォーム計画をすることになりました。
Q.どうして二世帯住宅にしようと考えられたのでしょうか?
A.お父様:私たち夫婦二人はこの家の1階で十分ですので、結婚した次男に2階に住まないかと声を掛けました。
5年前に1階をリフォームしたものの、2階はご主人とお兄様が過ごされたお部屋がそのままになっていました。
そこをリフォームして一緒に住むことを提案したのはご主人のお父様でした。
Q.どのような二世帯住宅を検討されたのでしょうか。
A.ご主人:玄関は一ヶ所、キッチン・トイレ・洗面・浴室はそれぞれ独立した住まいにしました。
2階のリフォームに関してご両親は断熱改修についてのみご要望され、それ以外はご夫婦に任せ進捗を見守られました。
ご夫婦は1階のリフォームからまだ日が浅いことと、設備がすべて整っている住まいを二世帯住宅にするため、共有できるものは共有してその分コストは抑えようと決められました。


二世帯住宅に住んでみたことでご家族それぞれに想いがあったようです。
お父様:1階の設備で使えるものは使うように私から声を掛け、玄関は共有になりました。すべてを2つずつ揃える必要もないですしね。それに若いうちから住めば地域にも慣れることができるだろうし、よかったと思います。
お母様:おすそ分けを持っていくと喜んでくれるので私も嬉しいです。
ご主人:完全に設備を共有してしまっていたら掃除などは頼りっきりになっていたでしょうし、一部を共有にしたことでちょうどいい距離感になってとてもよかったです。
奥様:どちらかが体調を崩したとき、近くにいて頼ることができると思うと心強いです。お義母さんは料理上手なので私も作れるように教えてもらいたいです。
ご両親もご夫婦もとても嬉しそうにお話いただき、同居されたことでより幸せな家庭になったのがとてもよく伝わってきました。
Q.どのようにリフォーム計画を進められたのでしょうか。
A.「いつまでに...」という期限がなかったので、キッチンや洗面台のショールームには何度も足を運んで、時間をかけてゆっくり選びました。
▲様々なメーカーに足を運んで、見比べて選んだキッチン。1階の開放的で清潔なキッチンを見ているので、同じように清潔感のあるキッチンにしたかったと奥様。時間があったからこそオプション機能やワークトップの仕様など、細かい内容もゆとりを持ってご検討いただくことができ、食洗器、自動水栓をご採用いただきました。
▲1階のキッチン。奥様が憧れるのも頷ける開放的で清潔なキッチン。水・油跳ねを防止するパネルもクリアなものにすることでキッチンの開放感がさらにアップします。
1階のキッチンをお手本のように考えていらっしゃる奥様は、開放的で清潔なキッチンを求めていらっしゃいました。
IHで掃除やしやすく段差がない1階のキッチンはリビングからもダイニングからもオープンなキッチン。ベテラン主婦のお母様だから使いこなすことができる難易度の高いキッチンです。若い奥様も同様に掃除がしやすいIHタイプのキッチンを選択されましたが、手元はリビングやダイニングから見えないタイプを選択されました。
Q.こだわったポイントを教えてください。
A.奥様:設備でこだわったのもありますが、内装の好みは主人と私は異なっていたのでそれぞれ別の空間をそれぞれの好みのでコーディネートさせてもらいました。
奥様はナチュラルな内装がお好みで、ご主人様はモダンな内装がお好みでした。
同じ空間でご夫婦それぞれの意見を通そうと思うとコーディネートは煩雑になり、統一感のない仕上がりになってしまいます。
そこで空間ごとでそれぞれのお好みのコーディネートでお選びいただくようご提案し、ご主人様は寝室・洗面室を、奥様はLDKをお選びいただきました。
▲ご主人様のお好みのコーディネートとなった寝室。
クロス、カーテンはウェーブ柄でリンクしていて、ベッドヘッド側のクロスとテレビの裏側のクロスはそれぞれ同じクロスでリンクコーディネートとしています。
テレビは壁を掘り込み、その中に設置することで横から壁を見たときの凸凹感を出さず、配線も見えないように施工することでスタイリッシュに仕上がりました。
▲奥様のお好みのコーディネートとなったLDK。
クロスの貼り分けは4種類
①ピアノの置いてある壁面のクロス
②中央入り口ドア付近・キッチン裏のクロス
③中央入り口ドア左手のパントリーを囲むクロス
④天井のクロスの4種のクロス
壁面の出隅・入隅に合わせてクロスを貼り分けることでナチュラルな中にもインパクトをつけることができます。
Q.お気に入りの場所はどこですか?
Aご主人様:書斎が欲しくて作ってもらいました。窓もあって明るいので気に入っています。
以前はバルコニーへ通じる掃き出し窓だったところを腰高の窓に変更し、壁となった部分にカウンターを設置しました。


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書斎のコーディネートはご主人の好みでチョイス。パソコンに向かいたいときや本を読みたいときは落ち着いて過ごすことができます。 「思ったよりも広くなって贅沢な感じがしますが、落ち着くので作ってよかったです。」とご主人。 |
Q.今後リフォームをしようと検討される方へのアドバイスをお願いします。
A.お父様:自分の要望を伝えればいろいろ提案してもらうことができますよ。
例えば1階のリフォームをしたとき、お風呂にこだわりがあったので、良いものを選びたかったんです。そのときにリラクゼーションの機能のある肩湯が流れるお風呂を提案してもらったんです。予算をかけてこだわったものにしたので、入浴時間がとても楽しみになり、今回の同居で息子夫婦にも使ってもらえる機会ができてよかったです。
奥様:担当の鈴木さんは、私が聞きたいことがたくさんあっていろいろ質問しても、一つ一つ丁寧に説明してくれて安心できました。見当違いな質問もたくさんしてしまったと思いますが、わからないことはすべて聞けて解消できたのでよかったです。
ご主人:決めることはたくさんありましたが、妻ともめることなくスムーズに決められたのは内装の好みをそれぞれ別の空間で選ぶよう提案してもらえたからだと思います。
私の選んだ寝室の内装はイメージがあったので特に迷わなかったのですが、クロスを貼り分ける提案をしていただいたのは「プロならでは」だな、と感心しました。
とても仲良しなご夫婦とご両親での二世帯同居は、完全に分離しなかったことでちょうどいい距離感を保つことができ、良好な親子関係を築くことができているようでした。
休日には奥様とお母様が一緒にキッチンに立ち、そろって二人で料理をしたり、ダイニングではお父様とご主人が晩酌している様子が想像できるような、とても幸せに満ちたご家族のインタビューでした。
BEFORE

AFTER
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担当スタッフ
ご夫婦のご要望を伺った上でご両親の住まいと共有できる暮らし方をご提案させていただきました。水回りの設備を決めるにあたって、ショールームに同行させていただいたのも良い思い出です。こだわって選び抜かれた設備が設置されたときは、私も自分のことのように嬉しかったです。今後、家族構成が変わっていったとしても対応できるよう収納を多めにご提案しましたので、長く愛着を持ってお暮しいただけると私も嬉しいです。